米子市尾高の松田内科クリニック 内科・神経内科・小児科

診療のご案内

◎高脂血症

概略

血液中のコレステロールや中性脂肪・リン脂質などは、私たちの生命活動上欠かせない働きをしています。
高脂血症とは、血液中の脂肪(普通はコレステロールや中性脂肪)が正常値を超え、 からだに悪影響を招く状態を高脂血症といっています。
高脂血症は自覚症状がないため、日常生活に支障をきたすことはありません。 しかし、そのままの状態で放置しておくと、動脈硬化を引き起こす原因になります。

原因

高脂血症は遺伝的なものや病気が原因でなる場合もあります。
しかし中高年に見られる大部分の高脂血症は、遺伝的素因に加えて食生活の偏りからおこってきます。
① 脂質・コレステロールの多い食品や、
② エネルギーの過剰摂取と
③ 運動不足による肥満は
肝臓で造られるコレステロールや中性脂肪を増加させます。 肥満した人に高脂血症が多いのはこのためで、高脂血症を引き起こす最大の原因は太りやすい生活習慣なのです。

日常生活の努力
  • 動物性脂肪やコレステロールを多く含む食品の摂りすぎに注意する
  • 不飽和脂肪酸を多く含むアジやサバ、イワシなど青背の魚を積極的に摂る
  • コレステロールを低下させる作用のある食物繊維を積極的に摂る
  • 甘いもの、アルコールは程々にする
  • 適度な運動は、中性脂肪を減らし善玉コレステロール(HDLコレステロール)を増やす作用があるので、ウォーキングなどからだに負担のかからない運動を週に3回、1日20分以上は行う
  • 禁煙:喫煙は善玉コレステロールを低下させる (喫煙で体にいいことはありません!)
早期発見

高脂血症には自覚症状がないため、知らないうちに動脈硬化が進行し脳や心臓の病気の引き金になりかねません。 検査では、血液中のコレステロールと中性脂 肪、HDLコレステロールの数値を調べます。異常がある場合は、高脂血症の程度によって生活習慣の改善や薬物治療をおこないます。